残念なコマちゃん
キャットタワーを購入して数日。王様席まであと一歩のところまで来たコマちゃんですが、しばらく様子を見ていても一向に王様席に登る様子がありません。
初めはふたばに遠慮してるのかしら?と思ってたのですが、どうやら違うみたい。
あの、、なんていうか、コマちゃんは運動神経が優れてないというか、不自由というか…まぁはっきり言えば運動音痴なので、自力では王様席に登れないみたいなのです。
……ネコなのに、キャットタワーに登れないなんて(−_−;)ネコさんが登りやすい設計にしてくれてるタワーを選んだつもりなのに…コマちゃんたら…(泣)
仕方ないので、抱っこして王様席に座らせてあげました。いつもふたばに見下ろされていてかわいそうに思えたので。
「ニャニャニャ?こ、ここは高いですニャねぇ。いつも見えないものが見えますニャよ。」
おぉー、コマちゃんかっこいい!王様席が似合うねぇ!
と思ったのも束の間…
「ちょ、ちょっと高すぎますニャね…」
あれ?コマちゃんがへっぴり腰になってきました。
「ど、どうしたらいいですかニャ…フンフン」
一応周りをチェックしていますが、どうやら降りたいようです。
「困りましたニャね…」
『コマさんー、降りるなの!ここはふたばの場所なの!!返して下さいなの。』
「そ、そんなこと言われても……、どうしたらいいのですかニャ」
コマちゃんが座り込んだ所にふたばが突進してきました。
実はふたば、コマちゃんが王様席に乗ったのを見て、いてもたってもいられない様子で下をウロウロウロウローしてたのですが、とうとう我慢できなくなったようです。
王様席を取り返しに来たようですが、とりあえず隔離。もうしばらくコマちゃんの様子を見ることにしました。
「ここから降りるのですかニャ?(ジーーーッ)た、高いですニャ…怖いですニャよ」
いや、そこからじゃなくて、左のポールをつたって降りればいいんだよ。と教えてあげても、ポールにも降りれないダメっこさんです。
しばらく固まっていたコマちゃんですが、意を決したようです。
「よし、行きますニャ!!」
え、正面から降りると危ないよ!
「よいしよっと!うわっっ、ニャニャっ!」
ほら、言わんこっちゃない!危ないって。
「おっとと…ありーー!!(汗)」
上から下まで転がり落ちるように降りたコマちゃんなのでした…。登りも出来なけりゃ、降りるのも下手なのね(泣)。
『良かったなの。コマさんは運動音痴なの(ぷぷっ)ここはふたばのものなの。』
ふたばがひどい事を言ってます。王様席を取り返して一安心。脚もおしっぽも落ちてますが、相変わらず王様席がお気に入りのようです。
コマちゃんはというと…
「ふぅ。危ない目に遭いましたニャ。やっぱりこの辺りが1番落ち着きますニャ。」
これ以降、言うまでもなくコマちゃんが自分で王様席に登ることはありません。そのうち登れるようになるのかしら?
しばらくふたばの天下は安泰のようです。